<美容お役立ち情報>痩身には超音波で脂肪を液状化


<美容お役立ち情報>痩身には超音波で脂肪を液状化ブログ:14/1/09


未熟児で生まれた僕は病弱で、
小学校に入るまでは病院と縁が切れず、
入退院をくり返していた。

歌が得意な僕は、
ベッドの上でおもちゃのピアノを叩いては歌い、
看護婦さんにあめ玉やチョコレートをもらっては、
上機嫌だったとママに聞かされた。

「三つ子の魂百まで」と言うけれど、
僕のピアノ好きはその頃から始まったらしい。

僕は戦後の混乱の中で小学校に入学した。
先生のピアノ伴奏に合わせて歌いながら
僕もピアノがほしい、
弾けるようになりたいとずっと思っていた。

しかし敗戦後の衣食住にもこと欠く時代のこと、
バラック住まいの僕の家にピアノは高嶺の花だった。

僕が高校生になって間もない頃、
同じコーラス部に席を置く友人の家に遊びに行った。

応接間に黒塗りのピカピカのピアノが鎮座し、
友人が「弾いてもいいよ」と鍵を開けてくれた。

僕は学校にある壊れかけたオルガンで練習していた
「春の小川」を両手で弾いてみたが、
僕の春の小川はさらさら行かなかった。

友人の家で恐る恐る触れた鍵盤のひんやりと冷めたい感触と、
腹にズンと響く重い音が、ピアノへの憧れを一層募らせた。

興奮さめやらぬ僕は
その夕方、お父さんにピアノを買ってほしいと懇願した。

お父さんは一瞬、困惑した表情をみせたが…

「この狭い家にピアノを置く場所が何処にある。
ピアノを弾く暇があったらもっと母さんの手伝いをしろ!」

吐き捨てるように言うと
お父さんは乱暴に障子を開け部屋を出て行った。

僕は唇をかみしめ、
お父さんの少し痩せて小さくなった背中を見送った。
それ以後、ピアノの事は一切くちにしなかった。


このページの先頭へ戻る